中島佑太さんによるワークショップの風景《ぬいかけの植物園計画室》

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北九州市立美術館 教育普及事業 ~昨年度の報告と今年度のプログラムについて~

2017.8月号

美術hiroba
美術館へ行こう! 
北九州市立美術館 
学芸員 長峰真奈美

 今年度も北九州市立美術館ではワークショップなどのさまざまなイベントを計画しています。これまで美術館本館(戸畑区)が大規模修繕工事のため休館していましたが、11月3日からは、リニューアルオープンした本館での活動も再開する予定です。昨年度はアウトリーチ活動にも取り組み、館外での活動を広げさまざまな会場でワークショップを展開しました。黒崎市民ギャラリーの展示室を会場に行った、遊びながら身体感覚を活性化させるワークショップ「美術体験・からだが喜ぶことから始めよう!」では解放感あふれる会場で子どもたちの生き生きとした笑顔を見ることができました。
 このワークショップは、素材や身体性に基づく体験と、そこから導き出される鑑賞とを結びつけるユニークなプログラムです。大分県立美術館の教育普及グループリーダーであり、美術家として活躍中の榎本寿紀さんを講師に迎え、三つのプログラムを体験しました。

榎本寿紀さんによるワークショップの風景「ぽわんぽわん」


 一つ目は「ぽわんぽわん」。大小のビニール袋を使って風船のように玉突きをしたり、特大のビニール袋に空気を入れてみんなの手や足で動かしたりしました。二つ目は直径8メートルの巨大な白い布をみんなで力を合わせて上下させ膨らませる「ふわもこ」。大きく膨らんだ卵型の上に乗って歩いたり、中に入ってみたり、一斉に手を放して布が天井に届くまで浮かせることにも挑戦しました。三つ目のカラーテープを使った「カラフルインスタレーション」では、カラーテープを転がして床一面を埋め尽くしたり、天井から吊(つ)るしてその間をすり抜けたり、潜って床を這(は)ったり、思いっきり体を動かしました。

榎本寿紀さんによるワークショップの風景「ふわもこ」

 

 今年度はこの体を動かすワークショップを北九州芸術劇場小劇場で体験します。そして、体が活動的になったところで、そのまま美術館分館へ移動し展覧会を鑑賞します。身体感覚が活性化された状態で行う鑑賞体験では、いつもとは違う新しい発見があるかもしれません。

榎本寿紀さんによるワークショップの風景「カラフルインスタレーション」


 また、この他にも美術館分館やその他の施設のバックヤードをめぐる「リバーウォーク北九州を探検しよう!」や美術館分館で開催する「広重ビビッド展」に関連し、日本の名所を描いた歌川広重にちなんだワークショップ「浮世絵で日本の名所をめぐる旅」も行います。
 さらにアウトリーチ活動では昨年に引き続き、現代アーティスト中島佑太さんを講師に、「植物園」をテーマにしたワークショップを開催します。このワークショップは、数年をかけて参加者とともに架空の植物園づくりを計画し成長させていくものです。子どもから大人まで一緒に楽しめる内容ですので、ぜひお気軽にご参加ください。

中島佑太さんによるワークショップの風景《ぬいかけの植物園計画室》

 

Event
北九州市立美術館アウトリーチ事業
《ぬいかけの植物園計画室》
[テーマ:植物をぬいかける]
【講師】
 現代アーティスト 中島佑太

【日時】
 8月25日(金)〜同27日(日)
 各日午後1時〜同5時

【会場】
 リバーウォーク北九州1Fエナジーコート
 ※参加無料
 ※申込不要、飛び入り参加可

【お問合せ】
 093(882)7777

Information
昭和の洋画を切り拓く 
佐伯祐三、前田寛治、里見勝蔵たちの若き情熱

【会場】
 北九州市立美術館分館
 (リバーウォーク北九州5F)

【会期】
 7月14日(金)〜8月27日(日) 
 ※会期中無休

【観覧料】
 一般1100円(900円) 
 高大生600円(400円)
 小中生400円(300円)
 ※( )内は前売りおよび20名以上の団体料金
 ※こども文化パスポートの適用あり
 障害者手帳提示の方は無料
 年長者施設利用証提示の方は2割減免

【お問合せ】
 093(562)3215