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「私の劇場」

2018年10月号

演劇・舞踊

2018年9月28日

演劇hiroba
演劇の街は、いま
大塚恵美子演劇事務所
代表 おおつかえみこ

 

〉「りっかりっか*フェスタ」パンフレット表紙

『りっかりっか*フェスタ』パンフレット表紙


 

 毎年、夏には沖縄へ行く。残念ながらリゾートではない。それどころか、朝食兼昼食兼夕食を夜の10時ごろ食べるようなハードな日々を過ごすことになる。「国際児童・青少年演劇フェスティバルおきなわ」に、スタッフとして参加するからである。
 「りっかりっか*フェスタ」という愛称で呼ばれるこのフェスティバルは、1994年に産声を上げ、小規模な開催やお休み期間を経て、2005年に沖縄市で「キジムナーフェスタ」として現在の形を定着させた。後に那覇市に拠点を移し、毎年夏休みの初めの時期に開催されている。今年度は、8日間の開催期間中、12カ国、27作品、105ステージが上演された。
 実はこの「りっかりっか*フェスタ」は、北九州市にも少なからず縁がある。北九州芸術劇場で夏に行われる「大人も一緒に子どもたちの劇場シリーズ」は、このフェスティバルと連携して行われており、今年は、スコットランドの「ホワイト」が上演された。沖縄でもチケットが即完売の人気演目だ。
 フェスティバルの特徴は、単に作品上演だけでなく、シンポジウム、ワークショップなどの交流企画も多彩であることが挙げられる。特に数年前から行われている「アジア児童青少年演劇フェスティバルネットワーク」では、期間中、ネットワークのメンバーがさまざまな作品を見て、ポストトーク(公演終了後に、演出家や出演者を交えて行う座談会)を行い、国境を越えて、演劇が児童青少年に何をもたらすことができるかを討論する。
 私は07年からの参加だが、国際シンポジウムの連絡調整担当から、参加劇団の通訳まで、さまざまな役目を仰せつかってきた。そして、昨年度からは“新業務”を担当している。それは、アジアからのインターンの統括だ。
 昨年度から「私の劇場」というプロジェクトがフェスティバルの企画に加わった。以前から有償ボランティアが、フェスティバルセンターの業務や受付などをサポートしてきたが、「私の劇場」プロジェクトは、単なる“お手伝い”ではなく、自分たちが担当する劇場について、どのように観客を迎えるか、どのように気持ちの良い場所にするかを考え、実践するプログラムである。日当も支払われ、空席があれば無料で観劇できるという特典もある。今年はこの企画に、台湾を中心に、日本語や演劇を勉強している大学生が64人参加した。

 

インターンの活動の様子(道案内)

インターンの活動の様子(道案内)


 

 常設、仮設、野外含めて13の劇場を、どのように“劇的”な場所にするかを、インターンと共に考え、実践する日々は、実際大変ではあったが、なかなか楽しい体験だった。
 この企画、来年度はより内容の濃いものになる予定だという。毎年、春頃から募集が始まる。フェスティバルのホームページ(http://riccariccafesta.com/)をチェックしていただきたい。

 

インターンの活動の様子(受付準備)

インターンの活動の様子(受付準備)


 

 アジアやヨーロッパでは評価の高いフェスティバルであるが、正直、日本では知名度が低い。飛行機で2時間かからない距離である。フェスティバルのスローガンである「劇場は命薬(ヌチグスイ)」という言葉の意味をかみしめる体験ができること請け合いである。

 


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