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北九州市立文学館のリニューアルと文学賞
2020年3・4月号
文学
2020年2月28日
※新型コロナウイルス感染症の感染拡大を防止するため、施設の臨時休館や、催しの中止・延期となる場合がございます。最新の情報は各施設のホームページをご確認ください
文芸hiroba
ようこそ文学館へ
北九州市立文学館
企画係 主任 福原正樹
北九州市立文学館は、3月20日(金・祝)のリニューアルオープンに向けて、9月から休館し、展示改修を行っています。
2階の常設展示は、全面リニューアルされ、現役の作家も新たに紹介します。ミュージアムショップなども装いが新たになります。
リニューアルオープンの際には、1階の企画展示室で常設展示に関係の深い収蔵資料展を開催します。平素、ご覧になれない貴重な資料が展示されますので、ぜひ足をお運びください。
文学館では、休館中も例年通り文学賞を実施しています。
当文学館が主催する文学賞は、「林芙美子文学賞」、小中学生を対象とした「子どもノンフィクション文学賞」と「あなたにあいたくて生まれてきた詩コンクール」があります。
「林芙美子文学賞」は、「放浪記」や「浮雲」などの作品で知られ、その生涯にわたり庶民に寄り添って創作を続けた本市ゆかりの作家・林芙美子にちなみ、本市の文学的土壌を全国に発信するとともに、新たな文学の才能を発掘するという目的で、2014(平成26)年度から開催しています。
受賞者はそれぞれ、その後も文芸誌に作品を発表しており、第2回大賞受賞者の高山羽根子さんは、昨年、芥川賞候補にノミネートされました。今後ますます、受賞者の方々が活躍されることを期待しています。
最終選考委員は、作家の井上荒野さん、角田光代さん、川上未映子さんです。
「子どもノンフィクション文学賞」は、子どもたちがノンフィクションを書くことを通して、自ら考える力を磨くとともに、人間や社会への関心を高め、先人たちが築いてきた豊かな文芸の土壌を継承し、成長していくことを願い、2009(平成21)年度から開催しています。
最終選考委員は、児童文学作家の那須正幹さん、ノンフィクションライターの最相葉月さん、イラストレーター・作家・俳優のリリー・フランキーさんです。
一昨年度に大賞を受賞された梅田明日佳さんは賞受賞の常連で、この受賞をきっかけに、昨年、NHKの番組「ボクの自学ノート~7年間の小さな大冒険~」が制作・放送されました。この番組は令和元年度文化庁芸術祭テレビ・ドキュメンタリー部門で優秀賞を受賞し、話題になっています。

『子どもノンフィクション文学賞』チラシ
「あなたにあいたくて生まれてきた詩コンクール」は北九州市出身の詩人、宗左近さんとみずかみかずよさんを顕彰するとともに、子どもたちの豊かな想像力や表現力を伸ばし、未来の詩人や作家が誕生することを願い、2010(平成22)年度から開催しています。
最終選考委員は、詩人・作家の平出隆さんです。
今年度は、宗左近生誕100年にあたり、特別賞として、「宗左近生誕100年記念賞」を設けました。

『あなたにあいたくて生まれてきた詩コンクール』チラシ
2月には、林芙美子文学賞の表彰式を行い、3月には、子どもノンフィクション文学賞の表彰式、そして、リニューアルオープンが予定されています。
ぜひ、新しく生まれ変わる文学館にお越しください。
Information
北九州市立文学館リニューアルオープン
3月20日(金・祝)
※全館開館は式典終了後午前10時30分(予定)
【会場】
北九州市立文学館
【休館日】
月曜日(月曜日が休日の場合はその翌日)
【開館時間】
午前9時30分~午後6時(入館は午後5時30分まで)
【観覧料】
一般240(190)円 中高生120(90)円 小学生60(40)円
※( )内は30名以上の団体料金
【お問合せ】
北九州市立文学館 093(571)1505
※2月29日(土)に北九州芸術劇場中劇場で予定していました「第6回林芙美子文学賞表彰式及び記念トーク」は、新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止のため、開催が延期となりました。
詳細はホームページhttp://www.kitakyushucity-bungakukan.jp/をご覧ください。
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