開館当時の記念館

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北九州市立松本清張記念館開館20周年の記念の年に……

2018.2月号

CulCul特集
北九州市立松本清張記念館
事務局 企画係長 檜垣一美

 

開館の年 
 北九州市立松本清張記念館は、2018(平成30)年8月4日に開館20周年を迎えます。
 20年前の1998(平成10)年は、皆さまにとってどんな年だったでしょうか……
 世の中の動きとしては、冬季オリンピック・パラリンピックが長野で開催され、サッカーワールドカップに日本が初出場し、本市出身の平野啓一郎さんが芥川賞を受賞した年でした。
 スマップの「夜空ノムコウ」がミリオンセラーになったり、初代“モーニング娘。”がデビューしたりした年。と聞くと隔世の感があるのではないでしょうか。
 この年北九州市は市制35周年を迎え、北九州モノレールが延伸して小倉駅まで乗り入れました。
 そんな98(平成10)年の8月4日松本清張の七回忌の日に、当館は開館しました。
 松本清張のご遺族の全面的な協力のもと、清張の愛用品や書籍資料などが寄贈され、第2展示室に清張の自宅(東京)の「書斎・書庫・応接間」が再現されました。

開館当時の記念館

 

記念館の20年間 
 この20年間には、印象に残るさまざまな出来事がありました。
 2000(平成12)年には第41回建築業協会賞を、08(平成20)年には第56回菊池寛賞を、それぞれ受賞。菊池寛賞は、個人記念館の受賞は初めてということで大変話題になりました。09(平成21)年には、当館が中心となり、松本清張生誕100年記念の事業を全国的に開催しました。
 またこの間、作家や編集者など関係者の方々が足を運んでくださったのはもちろん、日本全国から清張ファンが訪れ、松本清張の魅力を堪能しました。

開館20年の軌跡展 
 18(平成30)年は、20周年を記念してたくさんのイベントを計画しております。
 2月1日から始まったのが、開館20周年記念プレ事業「開館20年の軌跡展~終わりなき探求~」です。
 記念館の20年間のトピックスや、著名な作家や研究者などからのメッセージ、学芸員の研究成果の賜物(たまもの)ともいえる「特別企画展」一挙紹介など、記念館に来られたことのある方には懐かしく、初めて来られる方にも20年間のことが分かる展示となっております。イベントのチラシを見る機会がありましたら、ぜひ両面をじっくり見比べてください。

20周年記念イベント 
 そのほか、20周年記念事業としましては、8月の開館20周年記念講演会に、日本推理作家協会賞や松本清張賞などを受賞された著名なミステリー作家が来てくださる予定となっています。
 また、特別企画展として、前期は清張へのリスペクトや愛があふれている「オマージュ展」、後期は今でも不動の人気を誇る「砂の器展」を開催予定です。企画展以外にもトークショーやシネマイベント、文学散歩などを企画中です。

これからに向けて
 開館20周年を迎える18年は記念館にとって大きな節目の年であり、次の10年に向けての一歩を踏み出す年でもあります。
 明治から平成まで四つの時代を生きた松本清張。来年にはその平成も終焉(しゅうえん)を迎え、新しい時代が始まります。「古きを温(たず)ねて新しきを知る」という孔子の言葉ではありませんが、いつまでも色あせない清張の業績や生き方に触れることで、新たな時代をどう迎えるのかといった心構えや気概をもつことができるような気がします。
 開館20周年の今年、ここ、松本清張記念館で時代の流れを感じてみませんか。
 皆さまのご来館をお待ちしております。



Information
開館20周年記念プレ事業
「開館20年の軌跡展〜終わりなき探求〜」

【開催期間】
 2月1日(木)〜3月31日(土)

【開館時間】
 午前9時30分〜午後6時
 (入館は午後5時30分まで)

【会場】
 北九州市立松本清張記念館地階企画展示室

【入場料】
 本展示のみ観覧の場合は無料
 常設展示観覧 
 一般500円 
 中高生300円
 小学生200円

【お問合せ】
 北九州市立松本清張記念館
 北九州市小倉北区城内2の3
 093(582)2761