北九州芸術劇場×山海塾 共同プロデュース
山海塾「新作」世界初演
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2023年2月28日
CulCul特集
北九州芸術劇場 劇場事業課 舞台事業・広報係
森下響子

2019年「ARC―薄明・薄暮」
4年ぶり待望の新作公演、北九州芸術劇場との20年の歴史
北九州芸術劇場では2003年度の劇場開館より毎年、日本を代表する舞踏カンパニー・山海塾の作品の上演を続けています。1975年に主宰・天児牛大(あまがつうしお)によって設立された山海塾は、1980年から現在に至るまで世界48カ国でワールドツアーを行い、国内外で高い評価を受け続けています。
北九州芸術劇場は2005年度から山海塾の新作の共同プロデュースに参加しており、共に創った作品が世界中で上演され続けています。今作は共同プロデュースとしては7作品目、そして北九州で迎える3度目の世界初演公演です。北九州を出発点に、北九州芸術劇場の名前とともに山海塾の作品が世界を旅するのです。
2023年に北九州芸術劇場は開館20周年を迎えますが、同時に北九州で山海塾作品の上演が始まってからも20年となります。その記念すべき年に、世界初演という特別な瞬間を迎えます。
新作については、タイトルも含め公演当日まで明かされることはありません。会場に足を運んだ観客が、世界で初めての目撃者となることができるのです。

2013年「歴史いぜんの記憶―うむすな」
世界中の観客を魅了するその作品性
山海塾の作品は、演出・振付のほか、空間や衣装のデザインも総合的に天児牛大が創作しています。天児は一貫して舞踏を「重力との対話」と捉え、「誕生」「死」など人間が誰しも直面するものの本質に迫っています。その作品の普遍性、そして表現の芸術的強度が、世界中で高い評価を得てきたゆえんです。
舞台、そして客席までもが総合舞台芸術として創りあげられた山海塾の世界。客席に入った瞬間から山海塾の世界にいざなわれていきます。人間の内的本質に迫る作品は、観客自身の経験や感性、おのおののバックグラウンドやその時々の自身の状態によっても見え方が変わります。どんな年代の方にも、それぞれの感じ方でお楽しみいただけるはずです。山海塾の世界に身を委ねて、じっくり味わってみてはいかがでしょうか。

2015年「海の賑(にぎ)わい 陸(オカ)の静寂―めぐり」
美術コンセプト
今作の美術は、舞踏との関わりの深い画家・中西夏之の作品「カルテット―着陸と着水X」から着想を得ています。これまでにも中西は『縄文頌(じょうもんしょう)』(1981年)、『そっと触れられた表面―おもて』(1991年)、そして前作『ARC(アーク)―薄明・薄暮』(2019年)などの舞台美術としても縁があります。公演チラシには美術の一部が登場しているので、そこからどんな舞台になるのか思いを巡らせるのも面白いかもしれません。コロナ禍を経て初めての新作となる本作が、どのような作品となるのか期待が高まります。
山海塾をほとんど毎年観(み)ることができる北九州芸術劇場は、山海塾作品を最も美しい状態で鑑賞できる劇場ともいわれています。この北九州の地で、新たな作品が生まれる世界初演の特別な瞬間に、どうぞお立ち会いください。
INFORMATION
北九州芸術劇場×山海塾 共同プロデュース
山海塾「新作」世界初演
【日時】3月18日(土)午後6時、19日(日)午後2時
※開場は開演の30分前
【会場】 北九州芸術劇場 中劇場
【演出・振付・デザイン】天児牛大
【美術】中西夏之「カルテット―着陸と着水X」より
【音楽】加古隆、吉川洋一郎
【舞踏手】蟬丸、竹内晶、市原昭仁、松岡大、石井則仁、岩本大紀、髙瀨誠、伊藤壮太郎
【料金】一般4500円、ユース2500円(24歳以下・要身分証提示)、
高校生〔的〕チケット1500円(枚数限定、劇場窓口・電話/前売のみ取扱、要学生証提示)
※全席指定 ※未就学児入場不可(託児あり)
【お問合せ】北九州芸術劇場 093(562)2655(午前10時~午後6時)
- 【日時】
- 2023年03月18日
- 【会場】
- 北九州芸術劇場 中劇場
小倉北区室町1-1-1-11 リバーウォーク北九州6F
- 【日時】
- 2023年03月18日
- 【会場】
- 北九州芸術劇場 中劇場
小倉北区室町1-1-1-11 リバーウォーク北九州6F
※催しは内容など変更になる場合がございます。チケットの販売状況等については各問合せ先または各施設にお問い合わせください
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