長崎街道ひなまつり
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2022年12月27日
CulCul特集
北九州市立長崎街道木屋瀬宿記念館 学芸員
加藤悠
木屋瀬宿は、江戸時代に成立した九州で唯一の脇街道である長崎街道の宿場町の一つであり、また、筑前国で最も栄えていた六つの宿場町である「筑前六宿(ちくぜんむしゅく)」の一つにも数えられています。遠賀川流域の豊かな自然と風土に恵まれ、宿場町としてだけでなく、遠賀川水運の要衝としても栄えていた町であり、室町・戦国時代には宿駅としての機能を持っていました。
「長崎街道ひなまつり 木屋瀬宿~立場茶屋銀杏屋(たてばぢゃやいちょうや)」では、旧長崎街道沿い観光文化施設4館が連携し、ひな人形やひなまつりに関連する展示を行うイベントとなっています。
北九州市立長崎街道木屋瀬宿記念館
宿場にまつわる史料を中心に木屋瀬の歴史を紹介・展示する「みちの郷土史料館」と、芝居小屋風多目的ホール「こやのせ座」の2施設からなり、木屋瀬宿の御茶屋跡(本陣跡)に立っています。
ひなまつり期間中は、みちの郷土史料館にてひなまつりの歴史の紹介や、ひな人形の展示を行います。まずはみちの郷土史料館に訪れ、ひなまつりと長崎街道の豆知識を携えて他3施設を巡ってみてはいかがでしょうか。

北九州市立長崎街道木屋瀬宿記念館での展示の様子
旧高崎家住宅(伊馬春部生家/いまはるべせいか)
高崎家は絞蝋(こうろう)業、醤油(しょうゆ)醸造業などを営んでいた木屋瀬の商家です。江戸時代末期の代表的宿場建築として極めて貴重であることから、市の文化財にも指定され一般公開されています。
ひなまつり期間中は、屋敷の中に約600体のひな人形が展示され、その中には江戸時代に制作された人形もあり、趣ある建物と併せて来館者を楽しませます。

旧高崎家住宅(伊馬春部生家)での展示の様子
江戸あかりの民藝館(みんげいかん)
館長の佐藤伸一さんのコレクションである江戸時代の「あかり」を、主に展示している資料館です。医者である佐藤さんは、手術で使用する「あかり」に興味をもち、以降、「あかり」を含むさまざまな民具をコレクションしています。
ひなまつり期間中は、江戸時代の大名家や武家由来の貴重な「ひな道具」を展示します。

江戸あかりの民藝館での展示の様子
立場茶屋銀杏屋
江戸時代に長崎街道の黒崎宿と木屋瀬宿の間に設けられた休憩所であり、県・市の文化財にも指定され一般公開されています。
ひなまつりの期間中は、等身大の「大名びな」や多くの「さげもん」、また、表には小さくかわいらしい「竹びな」が並び、来館者を歓迎します。

立場茶屋銀杏屋での展示の様子
江戸時代から続く古風な町並みが多く残る宿場町木屋瀬を散策しながら、ゆるりと施設巡りをしてみてはいかがでしょうか。皆さまのお越しをお待ちしています。
INFORMATION
長崎街道ひなまつり 木屋瀬宿~立場茶屋銀杏屋
【お問合せ】093(619)1149
◎北九州市立長崎街道木屋瀬宿記念館
2月11日(土・祝)~3月26日(日) 午前9時~午後5時30分
※入館料(一般240円、高校生120円、小中学生60円)が必要、月曜休館
(祝日の場合は翌日)
◎旧高崎家住宅(伊馬春部生家)
2月11日(土・祝)~3月26日(日) 午前10時~午後4時30分
※月曜休館(祝日の場合は翌日)
◎江戸あかりの民藝館
2月11日(土・祝)~3月26日(日) 午前11時~午後5時
※期間中の土日祝のみ開館、土曜日は午後1時から
◎立場茶屋銀杏屋
2月10日(金)~3月12日(日) 午前10時~午後4時30分
※月曜休館(祝日の場合は翌日)
- 【日時】
- 2023年02月10日〜03月26日
- 【会場】
- 北九州市立長崎街道木屋瀬宿記念館 みちの郷土史料館企画展示室
八幡西区木屋瀬3-16-26
- 【日時】
- 2023年02月10日〜03月26日
- 【会場】
- 北九州市立長崎街道木屋瀬宿記念館 みちの郷土史料館企画展示室
八幡西区木屋瀬3-16-26
※催しは内容など変更になる場合がございます。チケットの販売状況等については各問合せ先または各施設にお問い合わせください
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